六分の一男子図鑑(エイト・ナイン)向けに、趣味で服や小物をハンドメイドしています。これまでTシャツやYシャツ、ズボンなどは他社ドール用の型紙を修正して作っていましたが、今回は初めて“帽子(キャップ)”の制作に挑戦しました。
最初はまったくサイズを測らずに、あえて手探りで試作から始めたのですが、これが思った以上に奥が深く、何度も失敗を繰り返すことに。しかし、その過程がとても勉強になったので、ここでは「最初の試作品〜完成版」そして「販売用キャップとして型紙を作り直した話」までをまとめて記録します。
※試作品なので端処理はしていません。縫い目も適当です。
🎨 試作品1:小さすぎて形にならない

最初の試作は、明らかに小さすぎました。頭に乗せると“置いているだけ”のような状態で、ツバを付ける余裕もありません。さらに厚手の生地を選んでしまったため、縫いにくく、思ったような丸みが出ずに失敗。
🧵 試作品2:生地は改善、でもサイズ不足

次は薄手の生地に変更。縫いやすさは格段に良くなったものの、それでもまだ小さい。サイズ感の調整が思った以上に難しく、もう少し大きくする必要があると判断しました。
✂ 試作品3:今度は大きすぎる

さらにサイズを大きくした3つ目の試作では、頭周りだけ大きくなりすぎてしまいました。
🎁 完成品:エイトにぴったりのサイズへ


4回目の挑戦でようやく理想的なキャップが完成。フィット感も形も良く、エイトにかぶせるととても自然です。この型紙をベースに、六分の一男子図鑑エイト用のキャップ型紙として一度完成しました。
🎨 そして販売用キャップ制作へ…しかし再び問題発生
趣味での制作では満足できる形ができましたが、「いざ販売用として作ろう!」と思い、改めてキャップの制作を開始。しかし、なぜかうまくいきません。
🧵 販売用キャップ試作品:なぜかまた小さい

何度も作ったはずなのに、なぜか小さい。頭に入らず、明らかに寸法が足りない仕上がりに。
✂ 作り直したら今度は大きい

そこで縫い代を変えて調整したところ、次は逆に大きくなってしまいました。
🎁 失敗の原因を分析してみた
考えてみると、販売用に制作した最初に小さくなった帽子は 縫い代 5mm で作成していました。ドール服はいつも縫い代5mmで統一しているため、そのまま作った結果です。
しかし、小さかったため、次の販売用制作2では縫い代を 2.5mm ほどに変更。確かに大きくはなりましたが、サイズが安定せず、完成形にもズレが発生しました。
つまり──
縫い代を変えたことでサイズが安定しなくなっていた のです。
型紙というのは“縫い代込みで完成するように設計すべき”もの。縫い代を変更しないと作れない型紙では、販売する意味がありません。
🎨 新たに縫い代5mmの型紙を作り直し
そこで、縫い代5mmでも正しく仕上がるように、型紙を根本から再調整しました。前回の試作で「なぜ小さくなったのか」は未だ不明ですが、今回は実際に何度も縫いながら微調整し、ついに新しい型紙が完成。
ついでに前から気になっていた部分も改善し──
- ツバを少し大きく
- 浅被り → 深被りに調整
- 全体の丸みも改善
その修正版がこちらです。

🧵 新しい 六分の一男子図鑑 キャップ型紙が完成!
ようやく「縫い代5mmで安定して作れる」型紙が完成しました。
エイト用に作っていますが、ナインも頭のサイズは同じなので、おそらく問題なくかぶれるはずです。
今後は、この帽子を含め、服や小物も少しずつ作品として増やしていく予定です。六分の一男子図鑑のコーディネイトづくりをこれからも楽しんでいけたら嬉しいです。


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